アイドルグループ、ももいろクローバーZの有安杏果(22)が15日、芸能界引退を発表した。今月21日に千葉・幕張メッセで行うライブが最後になる。この日、東京・築地の日刊スポーツをメンバーとともに訪れて「22年間、芸能活動をしてきた。普通の女の子の生活を送りたい」と話した。

 ももクロの緑、有安が電撃的に卒業&引退を発表した。この日、公式サイトと自身のブログで公表。急きょ、開催が決まった21日のライブを最後に芸能界から引退する。0歳から芸能活動歴22年の有安にとって、初めて「普通の女の子」を経験することになる。

 有安は「ずっと考えていたけど、決心してメンバー全員に打ち明けたのは昨年の暮れ」。22歳の普通の女の子の生活については「いろいろやってみたい。アロマ検定とか取ってみたいですね(笑い)。あと、1人の女性として、普通レベルの料理ができるようになりたい。今できるのはだし巻き卵くらいです」と声を弾ませた。

 今後は4人で活動していくことになる他のメンバーも、有安の決断を支えた。百田夏菜子(23)は「びっくりしたけど、一緒にやってきたからこそ大変なことだと分かってあげられる。(決断を)聞いた時に『覚悟が決まってるんだな』と伝わってきた」。玉井詩織(22)は「信じられなかった。でも。彼女の人生だから、彼女が決めるのが正しい。止めることができなかった」。高城れに(24)も「ドッキリなんじゃないかとも思った。でも、本人の気持ちを大切にして、笑顔で背中を押したい」と、有安の選択を後押しした。

 5人でのももクロは21日が最後となる。佐々木彩夏(21)は「普通に寂しいなと思う。4人は、どんな感じになるのかな。ファンの皆さんに、4人のももクロも受け止めてもらえたらうれしい」。高城は「4人は想像もつかないけど、5人でやって来たことを大事にして、新しいものができれば」と力を込めた。

 21日のライブの内容について、百田は「有安がやりたいことをやりたい。5人で最後の思い出も届けられれば」。有安は「私の卒業だからと、私がすごくメインになることなく、いつも通りの5人で最後のライブを届けられれば」。ファンに対しては「どれだけ『ありがとう』と言っても、感謝の思いを伝えきれない。突然の発表になってしまったので、来られないファンの方にも届くように、最後まで精いっぱい頑張ります」と話した。