平昌(ピョンチャン)五輪の日本のメダルラッシュを見ていると、グループ(団体)での活躍が光っているような印象を受ける。

 金メダルを獲得したスピードスケート団体追い抜きもその1つだ。決勝で戦ったオランダの3選手いずれもメダリストだったが、年間300日間生活をともして磨いた日本のチームワークが光り、「個の力」を制した。

 銅メダルに輝いたカーリング女子も、劣勢でも笑顔をはじけさせる明るさと、「●●かーい?」「そだねー」などの北海道の方言が話題となった。ハーフタイムにチーム全員でイチゴなどを食べながら話し合う「もぐもぐタイム」しかり、技術だけではなくチームの団結力が五輪初のメダル獲得の決め手になったように思う。

 こうして見ると、女性の団結力は日本の特長なのかもしれない、とすら思う。これをすぐに、芸能界にたとえるのは少し強引かもしれないが、多数誕生しているアイドルグループも、その象徴の1つではないだろうか。

 「モー娘」「AKB48」「乃木坂46」「欅坂46」…。名前を挙げれば、きりがないが、どれも独自のチームワークやメンバー間の絆がある中で、芸能界で戦っている。圧倒的な知名度のあるメンバーがいるグループもいれば、集団のパフォーマンスで見せる者たちもいる。独自の言葉を使うユニットもあれば、恒例の食事会で結束力を高めるチームもある。

 やまとなでしこのチームワークに、今一度、注目してみたい。