広瀬すず(19)が6日、東京国際フォーラムで行われた主演映画「ちはやふる-結び-」(小泉徳宏監督、17日公開)公開直前試写会で、初主演映画シリーズ完結への思いを聞かれ「留学したい気持ち」と答えた。高校かるた部を描いた作品をまだ続けたい、名残惜しいという思いから、そう答えたが、共演の上白石萌音(20)に「留年したい気持ち」と訂正され、苦笑いした。

 「-結び-」は、16年に公開され、観客動員200万人を突破した「-上の句-」、「-下の句-」の完結編。「-下の句-」公開初日の同4月29日の舞台あいさつで、製作がサプライズで発表された時、広瀬は号泣した。それから約2年、立ち上げから約3年が経過した思いを聞かれ、広瀬は「初主演の映画が約3年、頭にあることは、なかなかないのでありがたい。初って、ないじゃないですか? もらったものが私自身、多すぎる」と何年でも続けたい思いを吐露した。

 「ちはやふる」は、2007年から「BE・LOVE」(講談社)で連載が始まり、現在も連載中の末次由紀氏の漫画でコミックスは37巻まで刊行されている。「-上の句-」、「-下の句-」では、綾瀬千早(広瀬)が、幼い頃に一緒に遊んでいたが引っ越してしまった綿谷新(新田真剣佑=21)に、もう1度会いたい一心で瑞沢高にかるた部を作り、新とともに幼なじみの真島太一(野村周平=24)と創部1年目で全国大会に出場も、最強のかるたクイーンに敗れるまでを描いた。「-結び-」では、かるたから離れていた新がかるた部を作り、千早と全国大会での対戦を目指すが、太一が部を辞めてしまう。

 原作連載10周年と実写映画の完結編が公開されるタイミングで、約6年ぶりのアニメ第3期の制作が決まった。【村上幸将】