ダンス&ボーカルユニット、EXILEのパフォーマーTETSUYA(37)が26日、東京・早稲田にある早大大学院を卒業した。

 昨年4月に同大学院スポーツ科学研究科の社会人修士課程1年制に入学。この日、学位を授与されて卒業式を迎えた。

 論文のテーマは「必修化以降の中学校における現代的リズムのダンス授業の現状と処方箋」で優秀論文賞を受賞した。08年から中学の保健体育でダンス科目が必修化したことを受け、現場の声をアンケートで集計し、問題をあぶり出し、新しい授業のあり方を提案したという。

 「中学のダンス授業が始まってた6年。現状を知って解決法を勉強したかった」と説明した。

 「EXILE」や「EXILE THE SECOND」の活動との両立は大変だった。「タイトな時間でした。ライブを(地方で)2日間やって、東京に戻ってすぐに大学に行ったり。体がパキパキでも勉強をしました。固い椅子が思い出です」と笑顔で振り返った。

 早大大学院スポーツ科学研究科は09年に元プロ野球選手桑田真澄氏が卒業。今年はTETSUYAの他に、青学大陸上部の原晋監督、柔道男子金メダリストの鈴木桂治氏も卒業した。

 「原監督とは食事に行ったり、お酒も飲みました。『同級生』というよりも、『先生』という感じです」。

 14年に淑徳大人文学部表現学科の客員教授、16年には美作大の客員准教授に就任。ここ数年は、パフォーマーの活動と並行をして、学校教育やダンス表現の研究に励んでいる。

 「平昌(ピョンチャン)パラリンピックに行って、スポーツとダンスが融合するとすごい力になることが分かった。学んだことをEXILEのテーマ(愛、夢、幸福)として、今後の活動につなげたい」と話した。