80年代後半から90年代にかけてアイドル、女優として活躍した本田理沙さんが、芸能界引退の原因となったストーカー被害について語った。

 本田さんは4日放送のTBS系「ビビット」にVTR出演。97年に結婚して引退したが、引退の大きな理由はストーカー被害だったと明かした。

 当時、1人暮らしをしていたマンションで就寝中、見知らぬ男が部屋の中に侵入していることに気がついたという。「暗い中、ポワーっと部屋が明るくなるんです。ドアから昔のスティックタイプの赤い懐中電灯の先端だけがスーッと出てきて……」と当時の状況を振り返った。

 あまりの怖さに振り返ることもできず、窓を開けて大声で助けを呼んだという本田さん。その時は不審者が逃げていったそうだが、自宅マンションのエレベーター内では体を触られるなどの被害もあったという。「階数(ボタン)を押して、そのまま後ろから羽交い締め。口をふさがれたまま、セーターをバッとめくりあげられて胸を触られて。ナイフを持っているから『動くな』とか『騒ぐな』って言われて……」と刺されることを恐れて無抵抗だったと明かした。

 犯人は捕まっておらず、本田さんは精神的に限界を超えて引退を決意したという。「怖いことがあったり、ビクッとすることがあると耳が聞こえないっていう症状に見舞われる。そういう状態はいまだにあります」と語った。