宝塚歌劇団の元雪組トップスター早霧せいな(37)がこのほど、昨年7月に退団してから初となるフォトブック「Interlude」(ワニブックス、28日発売)にかける思いなどを語った。

 ドレス姿やスッピン顔など、男役としてファンを魅了した宝塚時代には見せなかった表情を、オールカラー128ページにギュッと詰め込んだ。

 タイトルは、日本語で「幕あい」の意味。「退団から約8カ月。男役から女性への変わり目を切り取って、ありのままの自分を表現した1冊になっています」。宝塚の看板を下ろしてから、表情が柔らかくなったとよく指摘されるという。「舞台に全てをかけていましたから。今は髪を少しずつ伸ばしているし、肌を露出する服への抵抗も徐々に薄れてきた」。だが、スカートだけはまだ敷居が高く、「プライベートでは、まだはけていない」という。

 もっとも、宝塚時代と変わらないこともある。その1つが「がに股」だという。「フォトブックの写真をパシャパシャ撮っていただいていた時も、写真を見て『うわー、がに股だ!』と反省をして…。でも、反省した後も、がに股で歩いていました」と苦笑した。

 今後の芸能活動については「求められる仕事にしっかりと応えていきたい」と熱く語る。「でも、宝塚の品を失わず、誇りを忘れないように。後輩たちも続くので、私が汚すわけにはいきませんから」。退団後も変わらないもう1つの「宝塚の誇り」を持ち続けながら、新しい世界に挑戦し続けていく。

 ◆早霧(さぎり)せいな 1980年(昭55)9月18日生まれ、長崎県出身。01年に宝塚歌劇団入団。14年に雪組トップスターに就任、17年7月に退団。28日に東京・八重洲ブックセンターで「Interlude」の発売記念イベントを実施する。退団後初の主演ミュージカル「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を5月に大阪、6月に東京で行う。168センチ。血液型AB。