元将棋棋士の加藤一二三九段(78)が29日、千葉県・幕張メッセで行われたニコニコ超会議2018のイベント「加藤一二三のお悩み相談」に、演歌歌手の小林幸子(64)と登場した。

 この日、旭日小綬章を受章した加藤は、小林からお祝いの花束を受け取ると「身に余る光栄で大変ありがたい限りです」と笑顔を見せた。将棋生活を献身的に支えた妻について「結婚以来、ともに魂を燃やして、目標に向かって支えてくれました。明るくて楽観的で、私が負けて帰った日も『次は頑張ろう』と話していました」と感謝を述べた。また、21日に開催された安倍首相主催の「桜を見る会」に招かれたことをうれしそうに振り返り、「(安倍首相が)声を掛けてくださって、将棋の話をしました。そんなこともあって二重の喜びです」と話した。

 イベントでは、小林の悩み相談に応えた加藤。「歌手生活54年、第2の人生をどうしたら?」という相談に対し「声優やナレーション挑戦しては。私も最近声優してます。自信あります」。また、自身がクリスチャンであることから「精神的な柱があると、人はたくましく生きていけます」などと経験を交えて説明した。

 また、NHK紅白歌合戦の出場回数33回を誇る小林から「デュエットをしたい」とお願いされると、「恐れ多い」と恐縮しつつも、まんざらでもない様子。この日は壇上でカトリック聖歌「あめのみつかいの」を披露した。小林がコーラスで後に続き、即興デュエットが実現すると、「大歌手の小林幸子さんに歌っていただけまして、光栄の限りです」と満足の表情だった。