平原綾香(34)が誕生日の5月9日、デビュー15周年記念アルバムを発売した。この発売に合わせて、東京・京王あそびの森HUGHUGで、家族限定プレミアムイベントを行った。

 同施設は今年3月13日、京王線多摩動物公園駅前に開場したばかりの全天候型大型遊戯施設。コンサート形式のイベントは、平原が初めてとなった。

 家族限定にしたのは、「子育てで普段コンサートに来られない方たちに楽しんでほしい」という、平原の強い思いがあった。「今日は子どもの泣き声もOKだし、後ろのすべり台で滑ってもOKです」というMCに、その思いが込められていた。この日、計5曲を歌ったが、子どもたちが耐えられたのは1曲だけだった。2曲目から子どもたちは、会場をふらふらし始めた。3曲目には、平原の言葉通り、後ろの滑り台で滑る子どももいた。普通のコンサートではまずあり得ない光景だが、アットホームな雰囲気に記者も心がなごんだ。

 コンサート終了後、自らお客さんの元へと足を進め、子どもたちと、タッチで触れあった。誕生日ということで、子どもから小さな黄色い花束も受け取った。その時の平原のうれしそうな表情が、印象的だった。

 歌手は歌うことで観客に感動や勇気を与える。しかし、この日子どもたちの笑顔から感動、勇気をもらったのは、平原なのかもしれない。

 そんなことを思いながら、小学生以来となる多摩動物公園で思い出に浸ろうと思ったが、休園日だった。