【カンヌ(フランス)16日(日本時間同日)=小林千穂】細田守監督(50)の新作アニメ、上白石萌歌(18)が主演声優を務めた「未来のミライ」が監督週間部門で公式上映され、2人が舞台あいさつを行った。

 午前8時45分開始の早朝上映にもかかわらず、500席の会場は満席となった。上映後は温かい拍手に包まれ、細田監督も感激の面持ちだった。

 舞台あいさつで上白石が「お会いできてうれしいです」などとフランス語で自己紹介すると、観客も大喜び。観客とのQ&Aでは、時間をオーバーして20分以上にわたって質問が出た。

 細田監督は「ホッとしています」と話し、上白石も「緊張して映画の世界に没頭できるか心配でしたが、初号をカンヌで見られて幸せ」と話した。

 上白石演じる4歳の男の子くんちゃんが、未来からきた妹と一緒に、家族の歴史をたどる物語。