タレントのピーター(65)が16日、都内で映画「ダリダ あまい囁き」(リサ・アズエロス監督、19日公開)公開直前トークイベントに出席した。

 50年から80年代にかけてフランスを一世風靡(ふうび)した歌手、ダリダの波乱に満ちた半生を描いた作品。

 映画の宣伝大使を務めるピーターは、登壇するとダリダの曲に合わせてダンスを披露。観客を沸かせると「恋に振り回されて、ますます歌が円熟していく。最期に目を閉じるまで歌声を残していて、生き様が仕事になっている、日本にはなかなかないエンターテインメント」と作品をPRした。

 ダリダは恋愛を繰り返し、何度も恋人の自死に遭遇するが「日本だと、こんなに強いを恋愛して生き残る人はいない」。最近の芸能界の恋愛事情についても「最近はみんな品行方正。結婚離婚もブログで報告したり、騒がない時代になりましたね」と話した。

 今秋、デビュー50周年を迎えることについて「感慨深いですね。目まぐるしい50年でした」。自身へのご褒美は、家でゆっくり過ごす時間といい「仕事から離れた時のオフ感を求めて生きています」と語った。断捨離で4軒所有していた家を1軒に減らしたというが、先日福岡県・糸島に家を購入したという。また、最近奄美大島を旅行した際も物件が気になってしまったといい、「車で走ってても、『SALE』って書いてあると値段調べちゃったり」と笑った。

 自身の恋愛スキャンダルを振り返ると「聖人君子ってくらい何もないですね。小柳ルミ子さんとダンサーを取り合ったと書かれたくらい」と苦笑した。「出会いもないし、そもそもどっちが対象なの? ってところからめんどくさい」とあっけらかんと話した。映画のタイトルにちなんで「甘く囁かれたい人」を聞かれると「囁かれても聞こえない年齢になってきた」と自虐気味。「聞こえるうちは聞きたいですけどね」と付け加えて笑わせた。