桜田通(26)が2日、都内で、主演映画「EVEN-君に贈る歌-」(園田俊郎監督)の初日舞台あいさつを行った。

 劇中では栗原吾郎(22)才川コージ(23)坂東龍汰(21)桜井圭佑(22)とインディーズバンド「EVEN」を結成した。桜田演じるボーカル武人はある日、人気歌手RIN(白洲迅)とともに交通事故に巻き込まれ、RINに憑依(ひょうい)されてしまう。RINは恋人マミ(岡野真也)にプロポーズするため、武人の体を借りバンドメンバーの協力のもと、マミに贈る歌を作り始める。

 桜田は「『役者が音楽映画に出ているのをプロのミュージシャンが見ると、“役者がやっている感”が否めない』という感想をよく聞くし、不安でした」と、オファーを受けたときの心境を明かした。その上で「それを埋めるためにリハーサルを何度もやったし、自腹でスタジオに入ってやった人もいる。音楽経験者もやったことのないメンバーも、一丸となって作り上げた映画です」と、ここまでの道のりを振り返った。

 5月30日には現実世界で「EVEN」として主題歌「アイノウタ」を発売し、メジャーデビューを果たした。桜田は「今まで生きてきた中で(音楽で)デビューするなんて想像していなかったし、驚くべきことで光栄に思っています」と話し、胸を張った。