12日放送のフジテレビ系「直撃!シンソウ坂上SP」(午後7時57分)では、松本智津夫死刑囚ら7人に死刑が執行された「オウム真理教事件」を取り上げる。

 95年にオウム真理教が引き起こした「地下鉄サリン事件」の実行犯の中で、唯一死刑判決にならなかった林郁夫受刑者。彼に対して、死刑判決ではなく無期懲役の判決が下されたのは、彼が「地下鉄サリン事件」への関与について自首。さらにオウム真理教の実態について全てを告白し、それらが事件の全容解明、そしてオウム真理教解体につながったからだ。林受刑者は、なぜ教団に背を向け、全てを告白したのか。その背景には、計1500時間にわたって彼の取り調べを担当した刑事との攻防があった。

 番組では、この刑事への徹底取材をもとにした本格ドキュメンタリードラマを放送。ドラマでは、林受刑者を岡部たかし、彼の取り調べを行った警視庁第三機動捜査隊・稲冨功さんを渡辺いっけい、稲冨さんの後輩刑事を松尾諭が演じる。序盤の取り調べでは、オウム真理教独自の勝手な理論ばかりを述べていた林受刑者が、警察側も全く予期していなかった「地下鉄サリン事件」への関与を自ら告白したのはなぜか。稲冨さんをはじめとした関係者への徹底取材をもとに、丹念に衝撃の事実を描いたドキュメンタリードラマだ。

 また、肺腺ガンを患い、昨年6月、81年の生涯に幕を閉じた女優野際陽子さんも取り上げる。野際さんはガンであることを一切公表せず、亡くなる1カ月前まで撮影にのぞみ、最後まで女優として現役を貫いた。今回、野際さんの1人娘の女優真瀬樹里が、今だから明かせる「闘病生活の真相」を語る。「ひたすら怖い母親でした」、「しょっちゅう殴られました」など、母と娘の知られざる確執が次々と飛び出す。そして、20歳の時に野際さんからもらった手紙を初披露。そこには、娘に対して厳しく接してきた野際さんの謝罪の言葉と真瀬に対する愛がつづられていた。

 MCの坂上は、野際さんの元夫の千葉真一にも直撃インタビューを敢行。テレビ初公開となる千葉の自宅豪邸で、野際さんの死はもちろん、22年間の夫婦生活の真実や離婚の真相などについて、千葉がカメラの前で初告白する。