テレビ朝日系連続ドラマ「遺留捜査」(木曜午後8時)の30日放送の平均視聴率が9・4%(関東地区)だったことが31日、ビデオリサーチの調べ分かった。

遺留品を手掛かりに事件を捜査する「京都府警特別対策室(特対)」を活躍を描く人気シリーズの第5弾。マイペースな刑事、糸村聡を演じる上川隆也(53)のほか、前作に引き続き栗山千明(33)永井大(40)甲本雅裕(53)戸田恵子(60)らが出演。今シーズンから梶原善(52)がメンバーに加わった。

第7話のゲストは藤真利子、黒田福美、崎本大海ほか。

大手スポーツクラブに所属する水泳選手、宇多田貴史(崎本)の遺体がプールで発見された。深夜に練習していたところを何者か鈍器で殴られ、殺害されたようだった。

糸村聡(上川)は宇多田の所持品に戸籍謄本があるのを見つけ、何のために取り寄せたのか疑問を抱く。また、バッグから古い麻布製の小さな袋を発見。中には何にも入っていなかったが、糸村は気にかかる。駆けつけた宇多田の母、里美(藤)はなぜ息子が戸籍謄本を所持していたのか分からないといい、袋にも見覚えがないと話す。

スポーツクラブの社長、花村友梨(黒田)らによると、宇多田は2週間前の記録会で素晴らしいタイムを出して日本代表入りを喜んだのもつかの間、抜き打ちのドーピング検査で違反成分が検出され、謹慎処分を受けていた。

本人は薬物使用を否定し、友梨らも不服を申し立てたが、コーチの横山保だけは宇多田を許さず「裏切り者」と激しくののしったという。特対メンバーはアリバイが不確かな横山を怪しみ、同時に宇多田に期待を寄せていた友梨にも疑いの目を向ける。

そんな中、科捜研研究員、村木繁(甲本)の鑑定により麻布袋は“近江上布”という貴重な麻でできていることが判明する。