女優安藤サクラ(32)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の12日に放送された第11話の平均視聴率が21・9%、13日放送の第12話が20・9%(ともに関東地区)だったことが15日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回視聴率は23・8%を記録していた。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏(55)、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏(50)が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜(14)が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、咲(内田有紀)の余命がわずかだと医者から伝えられた福子(安藤サクラ)と克子(松下奈緒)。母の鈴(松坂慶子)にも伝えると家族みんなが悲しみにうちひさがれた。

一方、ホテルでは同じフロント係で先輩の保科恵(橋本マナミ)が料理人の野呂幸吉(藤山扇治郎)と歯科医の牧善之介(浜野謙太)の二人から告白を受けた。

後日、昼間に鈴と福子は看病の為に見舞いに病院に行くと、咲は咳をせず元気な姿を見せていた。しかし夜になり病院から「サキガキトク」との電報が届くと、福子らは急いで病院に向かった。病室で咲を呼びかける鈴や克子ら。咲は目をそっと開けると「ごめんね…」と、か細い声で言うと静かに目を閉じ亡くなった。後日、福子は萬平の会社に赴くと、咲に病院を紹介してもらったお礼とその咲が亡くなった事を告げて、涙しながらその場をあとにした。

咲子が亡くなったあとも福子と萬平が合わない日が続いていた。日本中は戦争勝利の報道が連日続いていたが、生活の暮らしは苦しくなっていっていた。ホテルでも軍によって鉄製品が没収されていった。そんな時、ホテルを訪れた牧がフロント係の保科に野呂の前で結婚を申し込んだ。

ある日、福子は咲の旦那の家を訪れた。いい病院を紹介してもらった萬平に感謝していた真一は、福子に自分の本当の気持ちを尋ねた。真一の言葉に背中を押された福子は萬平の会社を訪れ、これまで会わなかったことを謝った。するとそこへ憲兵隊が突然踏み込んできて、萬平が軍事物資の横領、横流しの容疑で軍に連行されいった、という内容だった。