俳優織田裕二(50)主演のフジテレビ系連続ドラマ「SUITS/スーツ」(月曜午後9時)が、8日放送の初回、視聴率14・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の好スタートを切った。15日に第2話が放送される。

織田が演じるのは、勝利のためなら手段を選ばないスーパーエリート弁護士・甲斐正午。相棒のニセ弁護士をHey!Say!JUMP中島裕翔(25)、弁護士事務所ボスを「東京ラブストーリー」以来27年ぶりの共演の鈴木保奈美(52)が演じる。

原作は全米でシーズン8が放送中の大ヒットドラマ「SUITS」。織田は全米大ヒットドラマが原作ということに「昔の名作じゃなくて、今も放送しているドラマというのはすごいなと思っています」と言う。07年には三船敏郎主演の62年の映画「椿三十郎」(黒沢明監督)のリメーク版で主演を演じた。「三船さんも黒沢さんも、亡くなられた後だったので少し違う。でも、その時も、黒沢さんのスタッフだった方が、たまに現場に来られたりしました。すごい先輩たちが大事にしている。作品を愛して作っていたんだというのを知りました」。「SUITS/スーツ」の制作発表では、米国版の主人公ハーヴィ役のガブリエル・マクトと、その同僚ルイス役のリック・ホフマンがメッセージを寄せた。ハーヴィの秘書ドナ役のサラ・ラファティは織田演じる甲斐の秘書・玉井伽耶子役の中村アン(31)のインスタグラムをフォローしてメッセージ寄せた。織田は「すごく作品を大事しているチームなんだな、いい作品なんだなというのが、それだけで伝わってくる」と話している。作品を愛する思いは、日本版でも同じだ。

第2話で、甲斐正午(織田)は、クライアントである「いろは銀行」の佐橋哲平(米村亮太朗)から内部告発を受ける。部長の谷川好昭(長谷川公彦)が預金を不正流用し水商売の女性に貢いでいるというのだ。

同じころ、鈴木大輔(中島)は、甲斐に命じられ、プロボノ(無料法律相談会)の仕事に取り組んでいた。そこで大輔は、勤めていた病院の院長から愛人にならないかと誘われたが、断ったせいで解雇されたという看護師・河瀬今日子(関めぐみ)の相談を受ける。今日子に同情した大輔は、法廷で闘うべきだと彼女に告げる。甲斐は、クライアントに同情するなと言って一度は反対した。だが、相手が東都医科大学病院院長の海部政継(中村育二)だと知ると、すぐに先方に連絡するよう命じる。海部は日本医師協会の次期会長候補。スキャンダルを嫌って示談に応じるはず、という読みだった。

海部の代理人弁護士・館林憲次(小須田康人)は、甲斐の予想通り、大輔が提示した金額での示談に応じる。交渉成功を喜ぶ大輔。だが、甲斐の秘書・玉井伽耶子(中村アン)は、物事がうまくいきすぎているときは必ず不吉なことが起こる、と大輔に告げる。その予言通り、大輔は監督する立場の蟹江貢(小手伸也)から、仕事に関して逐一報告書を提出するよう命じられる。さらに、海部のセクハラ疑惑を報じるネットニュースが流れてしまう。