ランナー約3万2000人が大阪の街を駆け抜けた「第8回大阪マラソン」が25日行われ、吉本新喜劇の“永遠のマドンナ”、末成由美(71)が初挑戦のフルマラソンを6時間49分52秒で見事完走した。

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に登場する湯婆婆によく似た大きなカツラがトレードマークの末成。今夏に企画でオファーを受け「なるようになる」と参加を決意。練習は10月からと遅めで、最長練習も13・5キロだったという。

自宅では毎日、ウオーキングマシンで45分、身体を動かしているそうだが「歩くのと走るは、えらい違いやね。(マシンと違って)道路って動かへんからものすごいえらい」。それでもフィニッシュの制限時間があと8分に迫ったギリギリのタイムでゴールを駆け抜け「自分でもすごいなと思いました」と自分を褒めた。

大きなカツラの変わりに、小さめの帽子をかぶって挑んだこの日は、2キロを過ぎた辺りから左足が痺れていたと明かしたが「こんなことでは諦められない。クソー!」と気合を振り絞った。沿道からは同世代の声援が力になったといい「ちょっとでも勇気づけられれば」と希望を与える走りで応えてみせた。

「風邪をひいて熱が出てもお酒を飲む」という末成だが、レース前1週間は禁酒を敢行。この日1番の笑顔で「もービール飲める!」と自身への待望のご褒美を待ちわびていた。