読売テレビ開局60年スペシャルドラマ「約束のステージ~時を駆けるふたりの歌~」(日本テレビ系、22日午後9時)のメインテーマ曲「幸せのセレナーデ」を音楽プロデューサーのつんく♂(50)が書き下ろすことが決まった。読売テレビが3日、発表した。

同ドラマは女優土屋太鳳(24)、ももいろクローバーZ百田夏菜子(24)が出演する。70年代に同局で放送され、五木ひろし、八代亜紀ら数々のスターを輩出した伝説のオーディション番組「全日本歌謡選手権」をモチーフにしている。

東北の港町で歌手の夢を諦めかけていた土屋演じるヒロイン・小沢翼が、75年の東京にタイムスリップ。歌手になるために上京してきた百田演じる大空つばさに出会い、2人が歌手をめざしていくというストーリー。

「幸せのセレナーデ」は、物語のカギともいえる重要な曲を書き下ろしたつんく♂は「僕が小学生のころに、感覚で受け捉えていた空気感と、仕事し始めて受け取った70年代という時代感を混ぜ合わせました」と語った。

「幸せのセレナーデ」は土屋が歌う。つんく♂は印象について「普段ドラマで見る印象と声の印象が違って、思った以上に明るい声でした。極力、かわいさが出ないようなイメージで歌ってもらいました。本人は無意識と思いますが、ときおり、お皿をこすったようなキュキュっとする、かわいい声の部分が出てきて、それが個性的で魅力的な声をしてるなと思いました」と話した。

「モーニング娘。」ら数々のアーティストのプロデュースしてきたつんく♂は土屋をプロデュースするなら? の質問には「14歳の設定としてデビューから考えていいのであれば、とにかく、明るくフレッシュな個性的な曲を2、3曲出して、スマッシュヒットをCMやドラマともに出します」と明かし、「年齢もいい感じになり、ここぞというときに、マイナー調の悲しく重めのしっかりした曲で大ヒット目指してみたいですね」と“スター誕生計画”を描いた。

楽曲について土屋は「最初の一小節の、最初の一言から、つんくさんの描く世界と人に、心を持っていかれました。きれいごとじゃないのに、すごく純粋で、せつなくて。さすがだと思いましたし、今もずっと心を奪われてます」とコメントした。