NHK大阪放送局は7日、同局で角英夫局長の定例記者会見を開き、連続テレビ小説「まんぷく」の追加キャストとして、ヒロイン安藤サクラの父でもある俳優奥田瑛二(68)と、田中哲司(52)の起用を発表した。安藤、奥田の親子共演が実現した。

奥田は、安藤演じる福子の夫萬平(長谷川博己)が目指す即席ラーメン普及を支援する大物議員土井垣隆三(どいがき・りゅうぞう)役。田中は、粗悪な類似品が出回る中で唯一、質の高いニセ即席ラーメンを売る会社の社長猿渡鎌作(さるわたり・かまさく)役をそれぞれ演じる。

奥田は3月上旬に2話ほどの出演、田中は2月下旬からの出演となる。

07年「どんど晴れ」以来の出演となる朝ドラで娘と共演する奥田は「まさか、まさか…『まんぷく』に呼ばれてビックリ! 演じてビックリ! 疲れた、笑った…僕の心はまんぷくだ!」とコメント。

「生活の一部であり、最高の娯楽」と表現した朝ドラに初出演の田中は「ヒール役ながらも、とても人間味のあるすてきな役をいただき、自分なりに、張り切って演じました」とコメントを寄せた。

制作統括の真鍋斎チーフプロデューサーは奥田の起用について、短い登場期間に「それだけに、非常に強烈な説得力というかインパクトが欲しい」と説明。奥田も出演依頼に快諾したという。

田中については「ユニークで少し笑えるところのあるような幅のある役だったので」とした。 奥田と安藤が直接共演するシーンは無いというが、1月上旬に奥田が撮影に入った際の雰囲気を真鍋プロデューサーは「お互いにプロフェッショナルですから、普通な感じで振る舞われてました」と、現場での父と娘の様子を話した。

奥田の出演を紹介した角局長も、まさかのキャスティングに驚いたといい「ご本人も『ビックリ』とコメントをいただいておりますが、私どももビックリしまして。ご出演に感謝したいと思います」と笑みを浮かべていた。