10日に放送された日本テレビ系連続ドラマ「3年A組-今から皆さん、人質です-」(日曜午後10時30分)の第6話視聴率が11・7%(関東地区)だったことが12日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話10・2%、第2話10・6%、第3話11・0%で、第4話は9・3%、第5話は10・4%だった。

同作は卒業まで残り10日間となった高校を舞台に、1人の教師が29人の生徒を人質にし、ある真実と向き合う姿を描く学園ミステリー。菅田将暉演じる美術教師の柊一颯が、永野芽郁演じる茅野さくらたち生徒に「今から皆さんは、僕の人質です」と宣言する。

3年A組の生徒には若手注目メンバーが名を連ねる。男子生徒では学校一の悪大将甲斐勇人役をGENERATIONS片寄涼太、電脳部所属西崎楓真役を今井裕貴、バイクとバイトに明けくれる中尾蓮役を三船海斗が演じる。女子生徒ではクラスメートの憧れ的存在の諏訪唯月役を今田美桜、ダンス部所属の宇佐美香帆役を川栄李奈、自殺した孤高の少女景山澪奈役は上白石萌歌が演じる。

捜査一課五十嵐徹理事官を大友康平、瀬ケ山署生活安全課の郡司真人刑事を椎名桔平が演じる。

第6話は、柊がSNSに顔出しで「景山澪奈を殺した犯人は、魁皇高校の教師の中にいます」と告げるところから始まる。

授業では、生徒が素直に礼をしたり笑顔を見せるなど、柊への態度に変化が出る。柊も「信じる信じないゲーム」という謎のゲームを提案したり、シャワー使用を許すなど、外部の心配をよそに一体感を増すA組。柊は生徒が一人も死んでいないことをSNSで告げ「ヒーロー編開幕」と宣言する。

柊は魁皇高校の教師たちに、景山澪奈のフェイク動画を依頼したものは名乗り出るよう課題を出す。午後8時までに名乗り出ない場合は「教室を爆破する」と脅し、A組に再び緊張感が走る。柊は生徒に対し、仲間になったのではなく「真実を暴くために命を差し出して欲しい」と協力を求めていたと説明。生徒から携帯やかばんも再び没収するが、結城美咲(箭内夢菜)だけは目をかすめて携帯を回収する。

そのころ郡司刑事は、A組の元担任、相楽文香の家を訪れるが、文香の父、孝彦(矢島健一)に捜査を拒絶される。

A組では生徒だけで犯人の教師が誰か、討論していた。その本命とされたのが、水泳部顧問の坪井(神尾佑)。水越涼音(福原遥)は坪井に強制的に退部させられたことを話す。感極まりトイレに逃げ込んだ涼音は、結城が携帯を隠し持っているのを発見。涼音は坪井にセクハラ、パワハラを受け退部させられたことや、澪奈の死についても坪井が怪しいと話した動画を、結城にSNSにあげさせる。

郡司刑事らは、柊がバイトしていた撮影所を訪れる。柊はかつて特撮ヒーロー悪役のスーツアクターをしていた。かつての同僚は、柊ががんを患って教師に転職したこと、孝彦が撮影所の社長であることを明かす。

タイムリミット午後8時の直前。柊は、涼音のあげた動画によって坪井へのバッシングが起きていることを告げ、涼音と坪井をビデオ通話で会話させる。そこで坪井が明かしたのは、涼音が不整脈で、水泳部で激しい運動を続けていたら命にかかわると診断されていたという事実だった。

坪井が退部させたのは自分のためと知り、涼音は動画の撮影を後悔する。だが柊は動画の拡散を寸前で止めていた。安堵(あんど)する涼音に対し、柊は「取り返しのつかないことをやろうとしていたんだよ」と、涼音の胸ぐらをつかみ、扉に押しつけ、激しく叱責(しっせき)する。

柊は、教師の中から犯人が名乗り出なかったことで教室の爆破を行うと宣言。慌てる教師とA組生徒。それでも犯人は名乗り出なかった。しかし爆破されたのは無人の3年B組の教室だった。

茅野だけは、柊が生徒の命を犠牲にするつもりがないことに気づいていた。柊が「信じる信じないゲーム」で、メガネを外している自分の言動は信じるな、と伝えていたことを理解。A組の教室を爆破する、などの言動の際は全てメガネを外していた。

そのころ、孝彦は景山澪奈の死亡の前後らしき場面を撮影した動画をアップする。そして、柊はSNSで、フェイク動画の依頼主を「武智大和先生」と名指しする、という内容だった。