日本テレビ系連続ドラマ「3年A組-今から皆さん、人質です-」(日曜午後10時30分)の17日放送の第7話視聴率が、11・9%(関東地区)だったことが18日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話10・2%、第2話10・6%、第3話11・0%で、第4話は9・3%、第5話は10・4%、第6話は11・7%で、2話連続で最高を更新した。

同作は卒業まで残り10日間となった高校を舞台に、菅田将暉演じる美術教師の柊一颯が、永野芽郁演じる茅野さくらたち生徒29人に「今から皆さんは、僕の人質です」と宣言し、ある真実と向き合う姿を描く学園ミステリー。

A組生徒には若手注目メンバーが名を連ねる。甲斐勇人役をGENERATIONS片寄涼太、西崎楓真役を今井裕貴、中尾蓮役を三船海斗、諏訪唯月役を今田美桜、宇佐美香帆役を川栄李奈、自殺した孤高の少女景山澪奈役は上白石萌歌が演じる。捜査一課五十嵐徹理事官を大友康平、瀬ケ山署生活安全課の郡司真人刑事を椎名桔平が担当する。

第7話では、柊から、景山澪奈のフェイク動画を依頼した犯人と断定された武智が、テレビ放送で潔白を訴える。SNSには、澪奈が死亡した当日に現場のビルに入っていく、澪奈らしき女性と男の映像が拡散されていた。

柊は授業で再び武智と連絡を取り、澪奈がフェイク動画の犯人に会いに行っていたと告げる。そして8時までに自白しなければ、武智の最も大切にしているものを奪う、と迫る。

柊はA組生徒に、澪奈が「フェイク動画の犯人は魁皇高校の教師」と話す動画を見せる。生徒は武智を疑うが、瀬尾雄大(望月歩)と魚住華(富田望生)だけは、武智をかばう。2人は武智の推薦で大学進学が決まっていた。柊は瀬尾らA組生徒に、澪奈と男の動画の解析をさせる。美術室に戻った柊を茅野が追うと、柊の病状は悪化している様子だった。柊は茅野に「この事件を最後まで見届けるんだ」と頼む。

武智は後ろ盾になってきた牧原元文部文化大臣(鈴木正幸)に見放され、テレビ番組の出演をキャンセルされる。一方、郡司刑事らの調べで、文香は孝彦の実の娘ではなく、10年前に亡くなった妻の連れ子だったことも判明する。

A組では映像の解析を進めていた。そんな中、推薦取り消しを恐れた瀬尾が、数人を誘って柊を襲い、武智が犯人という決定的証拠がないことを拡散しようと企てる。甲斐らが駆けつけ襲撃は未遂に終わるが、柊は「オレという人間をジャッジしてくれないか」とA組生徒に告げる。

約束の8時。武智は柊と1対1で会いに来る。柊は武智が電話でフェイク動画の話をしている盗聴を聞かせる。柊は、武智が多額の報酬を得るため澪奈を大学に推薦しようとして、断られると金まで渡そうとしたことを明かす。だが澪奈は、武智の推薦で進学した学生の9割が、練習についていけないなどの理由で退学していたことを知っていた。澪奈は教育委員会に、武智の疑惑を告発しようとしていた。

その頃、A組では動画の解析に成功。澪奈と入ったビルから出てきた、武智の顔が映っていた。動揺した武智はフェイク動画を依頼したことは認めるが、澪奈とは会っていないと主張。そのやりとりは、SNSのライブ中継で流されていた。柊が武智から奪った大切なものとは、名声と権威だった。

武智は本性を現す。「できなければ消される。生徒がどうなろうと自己責任だ。オレには関係ない。結果が出ずに辞めたやつのことなんか知るか。商品価値のないやつに用はない」などとうそぶく武智に、柊は「あいつらの将来を、オレは見届けることができない。でもだからこそ、あいつらには幸せになってもらいたい」と、怒りを爆発させる。柊はそのまま、武智を警察に託す。

A組に託した「ジャッジ」は、柊の勝利だった。ただ、武智が逮捕されても、A組の生徒は解放されなかった。柊は「さあ、これからが本番だ」と告げる、という内容だった。