女優山口紗弥加(38)主演のフジテレビ系連続ドラマ「絶対正義」(土曜午後11時10分)の23日に放送された最終回の視聴率が、3・3%(ビデオリサーチ調べ、東京地区)だったことが25日、分かった。前回の3・4%より0・1ポイント、ダウンした。

初回から4・1、4・7、3・4、3・4、4・1、3・3、3・4%だった。

山口が演じたのは“最恐主婦”のヒロイン、正義のモンスター・高規範子。ひとつの間違いも犯さず、一切の過ちも許さず、法律のみを唯一の価値基準として生きる。その正義が再会した高校時代の5人のグループ、周囲の人々を翻弄(ほんろう)し、運命を狂わせていく。その恐怖を描いた心理サスペンス。

山口は「最初は範子の気持ちが理解できずに苦しかった。大切な人たちを無自覚に傷つける『範子の正義』は最後まで受け入れられませんでしたが、範子をいとしいと思う自分もいて…。私なりに高規範子の起源をたどると、やるせない気持ちになる。それがどんなに身勝手でも、友人たち“家族”への彼女のけなげな愛情を思うと胸が苦しくなります。ただ、愛情は一方向でなく双方向であるべきとも。コミュニケーションですよね。始まりは小さなすれ違いだったかもしれないのに、もしかしたら殺されずに済んだかもしれないのに。ああ、悔やんでも悔やみきれませんが(笑い)。範子が教えてくれたことは山ほどあります。ありがとう、範子。ありがとう、『絶対正義』。私にとってのドリームチームはひたすらにいとしい日々でした」と話している。

最終回で、高槻範子殺しで服役して、刑務所から出所した西山由美子(美村里江)、ウィリアムズ・理穂(片瀬那奈)、今村和樹(桜井ユキ)、石森麗香(田中みな実)たちを、範子の娘・律子(白石聖)が迎えに来る。

そして、山奥のログハウスに連れて来る。一堂に集められた4人の前で、律子は「高規範子は生きていました。率直な感想は?」と問いかける。

一方、警察は5人の高校時代の恩師・矢沢剛志(水橋研二)殺害で逮捕状が出ている範子(山口)が病院から脱走したことを公表。全国に指名手配を出し、その行方を追った。絶対正義のモンスター・高規範子と、4人の親友たちの数奇な運命が完結した。