杉良太郎(74)が31日、東京・北の丸の科学技術館で「第61回全国矯正展」(6月1日まで)オープニングセレモニーに出席した。

同イベントは、工芸品や、靴、野菜など、受刑者が作った商品が出品され、販売などが行われる。特別矯正官を務める杉は「15歳から刑務所の慰問を始めて、今年で60年。いろいろやってきたけど、できれば(受刑者が)刑務所には来ないでほしい。再犯を減らすべく、刑務官一同も取り組んでいるが、いくら言っても分からない人もいる。特殊詐欺も減らしたい。よって受刑者も減らしたい」。

さらに、最近では川崎市多摩区で小学生ら19人が殺傷された事件なども続いており「このところ訳の分からない事件や事故も多い。子どもたちも犠牲になっている。1人1人が明日が我が身と思って、ぼんやりしないで、しっかり歩いてください。そうしないと、手だてもなかなかない」と呼びかけた。

またEXILE ATSUSHI(39)高橋みなみ(28)らも出席。矯正支援官を務めるATSUSHIは「最初は受刑者全員を更生させないといけないとか、過剰な使命感があったけれど、お手紙をいただいたり、1人でも更生されれば行く意味もあると感じられるようになった。矯正展も2年ぶりに来て、クオリティーも上がっているので、毎年来ていただいて、進歩も見てほしいです」。

また新婚の高橋は、杉から会場で販売していたイヤリングをプレゼントされたといい「ご家族や友人にぜひ買っていってください。工夫がたくさんあって、子どもたちと来ても楽しめると思います」と話した。