コカインを摂取したとして、麻薬取締法違反の罪に問われたミュージシャンで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)被告(52)が5日、東京地裁(小野裕信裁判官)の初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役1年6カ月を求刑した。

瀧被告の弁護側は、妻からの情状を求める嘆願書の一部を明らかにした。「この度は夫の瀧正則が、責任ある立場でありながら、多くの方にご迷惑をお掛けしましたことを、妻として深くおわびします。逮捕中に手紙のやり取りをして、私や娘との生活リズムの違いから、深夜に帰宅する夫と顔を合わせることも少なかったことに気付きました。ストレスや寂しさから薬物をやめられなかった。今後は全てを抱え込んでしまわないように、悩みを共有したり、相談に乗るなど、私にできることをやって、薬物を使用しているかどうかも監督していきます」。

尋問の中で瀧被告は家族について「こういう事件が起こると、離婚したり離散するということがある中で、家内は一言も言わず、これからも支えてくれると言ってくれた。保釈されてから今日までも、家族と暮らせていて感謝しています」と述べた。保釈されてから瀧被告は、薬物依存に治療以外は自宅で過ごし、料理を作るなど家事を手伝っていることも明かした。

判決公判は18日。