七瀬美菜がレギュラー出演している舞台「生きる」の次回公演が、8月17日に草加市文化会館で上演することになった。

「生きる」は劇団Zangeの演目で、06年に京都で実際に起こった認知症介護にまつわる事件を題材にしている。14年に初上演。誰もがかかる可能性を持つ認知症について、老若男女問わず、知ってもらうことが舞台の狙い。再演を希望する声に応え、各地で公演を続けている。

「正解のない問題を自分自身に問う作品にしたい」と、舞台を作り上げたのは2人の大御所。劇団の座長兼主演を務めるブッチー武者と、脚本演出を手掛けている山口弘和(コント山口君と竹田君)だ。お笑い芸人の2人が手掛けるこの舞台は、真面目な題材でありながら、笑いあり、涙あり、観客の共感を呼ぶ作品となった。また、俳優・浜田光夫も出演者として作品を支えている。

七瀬は、この劇団の看板娘として「生きる」の出演を重ねており「幼いころからかわいがってくれた祖母への感謝の思いを、見る人に伝えたい」と話した。七瀬の祖母は認知症を患いながらも、七瀬を笑顔にすることを忘れなかったという。七瀬は今後も亡き祖母の写真を台本に貼り、舞台から愛を届ける。