29日に放送された女優上野樹里(33)主演のフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)の平均視聴率が30日、12・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが分かった。前回の7・9%から大幅アップした。

前回22日は、18日に起きた京都アニメーション放火殺人事件を受けて、放火殺人事件を扱った第3話の放送を取りやめて、第1、2話のダイジェストを放送。29日は、第3話の表現に配慮、編集や演出を一部変更して放送した。

初回から13・7、12・3、7・9%だった。

万木朝顔(上野)は神奈川県にある興雲大学に勤める新米法医学者。ベテラン刑事の父・平(時任三郎)と平穏に2人で暮らしていた。そこに11年3月11日に東日本大震災に巻き込まれた、母の里子(石田ひかり)の姿はない。里子は東北の海沿いにある実家に帰省していて被災、遺体は見つかっていなかった。

第3話で、朝顔(上野)は、恋人の野毛山署の刑事・桑原真也(風間俊介)からプロポーズされる。が、すでに2人の関係に気づいていた平(時任)は、「あいさつがない」などと言って交際に反対する。あくる朝、平は、朝顔と話すことを拒むかのように、いつもより早く出かけようとする。そんな平を玄関まで追いかける朝顔。そのとき、ふたりのスマートフォンに、火災が発生して多数の死傷者が出たという連絡が入る。

4人の遺体が朝顔たちのもとに運ばれてきた。捜査を担当する平と桑原は、現場には当時、5人の男性が出入りしていたことを朝顔たち法医学者に告げ、誰が生き残った1人なのかを突き止めるため、朝顔たちに、4人の身元究明を依頼する。茶子(山口智子)が不在の中、朝顔は、藤堂(板尾創路)や絵美(平岩紙)らとともに、1体ずつ遺体の解剖を行ったが…。