吉本興業所属のお笑いコンビ、EXITが1日、都内で映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、13日公開)の女子限定スペシャルトークショー付き試写会に出席した。

天才作家太宰治(小栗旬)と、その妻(宮沢りえ)、2人の愛人(沢尻エリカ、二階堂ふみ)のスキャンダラスな世界を描く作品。

「人間失格」のテーマでコントを披露したEXITの2人は、女子限定にテンションマックス。開場を見回して「でも、カメラのシャッターを切っているのはおじさん」と取材陣をいじって笑わせた。

りんたろー。(33)は「太宰という昭和のチャラ男、いいんだと蜷川ワールドで描いた作品」。兼近大樹(28)は「火野正平の前にはやった的な(笑い)。いと頭悪しでやらせてもらっているので、よく分からなかったけど、面白かった」と話した。

劇中で印象的な太宰の言葉があるが、りんたろー。も負けじと、自分の決めの言葉を披露。「クラブでナンパする時に『俺の名字シェアしない』って言ってます」。兼近は「世田谷のクラブで、遠くから『こっち来いよ』とか言ってます」と明かすが、りんたろー。から「なけりゃ、無理すんなよ」と突っ込まれた。

身重の妻がいながら2人の愛人を持った太宰を、りんたろー。は「チャラ男の向こう側に行っている」。兼近が「今のチャラ男は1周回って、1人の女を愛し抜く」と言うと、りんたろー。から「チャラ男失格!」とダメ出しされた。

3人の女性の中から好きなタイプを聞かれると、りんたろー。は「ガチチャラなんで、浮気を許してくれる奥さん。そんな彼女がほしい」。

自分で人間失格だと思った時を聞かれると、りんたろー。は「僕、ちょっと前まで老人ホームで働いていたんだけど、おじいちゃん、おばあちゃんをワゴン車に乗っけて花見に行って、帰ってきたら知らないおじいちゃんが乗っていた。介護士失格だと思った(笑い)。たまたま隣の老人ホームだったので、サラッと返した」と笑わせた。

兼近は「大会とかに出ていないので、合格とか失格とかない。普通に生きてるので、失格と言われる筋合いはない。俺は俺でやってるから、勝手に失格にしないでほしい。いい人だねとか、合格もやめて」と話した。

「人間失格」を読んだ感想を、兼近は「こいつナルシシストだなと思いました」と話した。

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