タレント草なぎ剛(45)が4日、大阪市内で、主演映画「台風家族」(市井昌秀監督、6日公開)の舞台あいさつに出席した。

仕事の都合でこの日、東京ドームで行われたジャニー喜多川さんのお別れの会を欠席した草なぎはあいさつの最後に「映画とは関係ないのですが、きょう東京でジャニーさんのお別れ会がありました。こうやってたくさんのお客さんの前に立てているのはジャニーさんのおかげです」と感謝の気持ちを表した。

舞台あいさつで見せていた笑顔とは一転、神妙な表情でこう続けた。「それぞれに場所からジャニーさんの感謝の気持ちを忘れずに、ジャニーさんからはたくさんのことを学んだ。ジャニーさんの教えを胸に抱いて、エンターテインメントの世界を歩んでいきたいと思います」と決意を語った。「ジャニーさん…」。最後は言葉を少し詰まらせ、目に涙を浮かべた。「本当に安らかに、お眠りください。ありがとうございました」と頭を下げた。

同作はある一家の1日を描く。草なぎはどんな仕事も長続きしない長男を演じる。ジャニー喜多川氏の「ユー、やっちゃいなよ!」の言葉を同作の中にも生きているという。

「映画はめちゃめちゃエンターテインメントになっている。ダンスを踊るシーンがあり、監督との打ち合わせでダンスをと何度も言われた。『ユー、やっちゃいなよ』の精神で、その場で考えて、踊っています」と撮影のエピソードも明かし「気持ちを強く持ってエンターテインメントの世界でがんばっていきたい」と力強く話した。

同作は出演する新井浩文被告(40)が強制性交罪で起訴されたことで公開が延期になっていたが、ファンの要望に応えるかたちで公開が決まった。

草なぎは「本当に、いろいろなことがあった。公開できるのは幸せだなと思っています」としみじみと語った。

■草なぎのなぎは弓ヘンに前の旧字体その下に刀