過去の結婚生活や性癖、流産などこれまで語ることのなかった半生を赤裸々につづった自叙伝「インサイド・アウト」が24日に出版された米女優デミ・ムーア(56)が、15歳の時にレイプされた過去を告白した。米ABCテレビの朝の情報番組「グッドモーニング・アメリカ」に出演したムーアは、母親に500ドルで売られてレイプされたと衝撃の過去を明かした。男性客の注目を集めるために母親にバーに連れていかれたというムーアは、ある夜アパートに帰ると年配の男性が鍵を持って部屋の中にいたと語り、男性から「母親に500ドルで売られた気分はどうだ?」と言われ、レイプされたという。

「母親に裏切られた」と語ったムーアだったが、司会者から本当に母親がやったと信じているのか問われると、「心の奥底では違うと信じている」と複雑な胸中を告白。しかし、男性に鍵を渡して自身を危険な目に遭わせたことは事実だとも語り、複雑な家庭環境の中で育った当時の心境を垣間見せる場面もあった。ムーアは自叙伝の中で、両親がアルコール中毒だったことや自身もアルコールと薬物中毒に苦しんだ過去なども明かしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)