“ガンダムソングの歌姫”の愛称を持つ森口博子(51)と鮎川麻弥(58)が22日、東京・豊島区の池袋サンシャインシティで、デュエット曲「追憶シンフォニア/果てないあの宇宙へ」の発売記念イベントを行った。

約2000人のアニソンファンを前に、森口は「会いたかったよぉ~」の第一声。温かい拍手に包まれて、鮎川も「いっぱい盛り上がっていきましょう」とシャウトで続いた。「拍手と笑顔が大好物なの~」とあおる森口は終始ノリノリ。17歳でのデビュー曲「水の星へ愛をこめて」や最大のヒット曲「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」などを透明感のある声で熱唱した。

34年の歌手生活で巡り合ったガンダムソングは12曲。「10、20、30、40代、そして50代と歌ってきました。80代になっても歌い続けます」。ロックサウンドの新曲2作を歌唱する際には「私たちに興味のない人もぜひやって」。元祖バラエティーアイドルらしく、爆笑ジョークを飛ばしながら振り付けを伝授。「かっこいい~」の掛け声を受けながら「50代のロックです。まだまだいけます!」と笑顔を弾けさせた。

昨年にNHKで放送した「発表!全ガンダム大投票」では、361曲のガンダムソング中、森口の曲が1、3位に選ばれ、鮎川も9位にランクインした。

ガンダム40周年の節目の今年8月、森口はガンダム曲のカバーアルバム「GUNDAM SONG COVERS」を発売。オリコンランキングで3位を記録し、3カ月余で早くも8万枚を突破している。

「すごくない?」

イベント途中で感激した森口が涙ぐむと鮎川ももらい泣き。最後は「本当に楽しかった」の笑顔のあいさつで約1時間のイベントを締めくくった。いいときも悪いときも、どんなときも明るさを失わない。森口博子が今も輝いている理由がステージから伝わってきた。【松本久】

◆森口博子(もりぐち・ひろこ)本名・花村博美。1968年(昭43)6月13日、福岡県生まれ。85年にテレビアニメ「機動戦士Zガンダム」の主題歌「水の星へ愛をこめて」で歌手デビュー。元祖バラエティーアイドルとして幅広く活躍している。91年からNHK紅白歌合戦に6年連続で出場。血液型A。