NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜、午前8時)の1日に放送された第29回の平均視聴率が20・0%、2日放送の第30回が19・1%、4日放送の第31回が20・1%(ともに関東地区)だったことが5日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第12回の22・4%。

物語は焼き物の里の滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる主人公、川原喜美子の波乱の人生を描く。女優戸田恵梨香(31)が主演を務め、第2週以降に本格的な登場をした。初回は子役の川島夕空が喜美子を演じ、貧しい家庭の設定ながら明るく元気な雰囲気を醸し出していた。

あらすじは、ジョージ富士川(西川貴教)のサイン会にやって来た喜美子(戸田恵梨香)。そこで来年から美術学校で学ぶ夢をジョージ富士川に伝えると激励されて感激した。さらにそこで突然、喜美子の名前を呼ばれ、振り向くと草間(佐藤隆太)の姿があった。再会を果たした喜美子と草間は互いの近況報告をしあった。すると草間からは終戦後、生き別れた妻の所在がわかったと明かされた。しかもその妻は商店街の外れで夢だった小さな飯屋を別の男と一緒に営んでいるということだった。一方、ちや子(水野美紀)の働く新聞社では、上司だった平田昭三(辻本茂雄)が突然会社を辞めていた。また同じ職場の仲間も辞めるということだった。しかも辞めることを知らされておらずショックを受けた。

喜美子は、草間と生き別れた妻がやっているという飯屋に草間を連れ向かった。遠慮する草間の背中を押して店に入ったが、草間は目が合っても声はかけず普通の客として振る舞った。そして帰り際にテーブルに離婚届と「お幸せに」を書いたメッセージを残し喜美子と店を後にした。そして喜美子は草間と別れ際、住所を聞きはがきを出すことを約束。草間から「元気で頑張ってたらまた会える」と言われ別れた。

荒木荘の戻ると父の常治(北村一輝)から母のマツ(富田靖子)が倒れた、すぐに帰ってこいと電話があった。慌てて信楽にもどる喜美子。その途中で、幼なじみの信作(林遣都)が女子高生に囲まれる所に出くわしたが、詳しい話は聞かず実家に向かった。実家に着くと、母の倒れた話は常治のうそだと分かった。常治が思春期で手に負えない直子(桜庭ななみ)の面倒を押しつけたのだった。さらに荒木荘にはもう戻らないと勝手に電報を打っていた、という内容だった。