女優貫地谷しほり(33)が9日、都内で主演映画「夕陽のあと」(越川道夫監督)初日舞台あいさつに、共演の山田真歩(38)と出席した。

貫地谷は9月に一般男性との結婚を発表。この日私生活について語ることはなかったが、左手薬指にシルバーの指輪を身に付けていた。

同作は「特別養子縁組」を題材に、かつてわが子手放した茜(貫地谷)と、まもなくの養子縁組申請を心待ちにする五月(山田真歩)の2人の母親の葛藤を描く。

貫地谷は「失敗をした人間がどう再起をかけるかはとても難しいことだけれど、隣にこういう人がいるかもと常に感じてもらえたら、この先違う世の中が見えると思います」とあいさつした。子どもを置き去りにした経験を持つ母親役に葛藤もあり、「自分の価値観は置いておいて、茜に寄り添えるか考えていたら毎日辛くて」と苦笑い。映画は鹿児島の離島・長島で撮影されたが、地元住民と楽しげにコミュニケーションをとる山田を横目に「うらやましいと思いながら、1人で台本を見ていました」と振り返った。

島生まれ島育ちの五月を演じた山田は、役柄に説得力を持たせるため地元漁師の家に宿泊。島中を歩き回ったという。貫地谷はその様子について「山田さんが台本を持って島を歩きながらせりふを言っていて。すてきだなと思いました」。山田は島に住む老婦人から突然ハグされたエピソードを明かし、「心が開けっ広げな感じ」と魅力を語った。

越川監督も登壇した。