米女優シャーリーズ・セロン(44)が、9日に発表された第77回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションで監督賞にノミネートされたのが全員男性だったことに苦言を呈した。

映画「スキャンダル」で主演女優賞にノミネートされたセロンは、ロサンゼルス・タイムズ紙のインタビューで、「とても手ごわいわね。女性監督の数を増やそうとしているだけに、とてもフラストレーションを感じる。女性監督は業界全体の10%しかいないけど、今年は女性監督が素晴らしい活躍をした年だっただけに本当に悔しいわ」とコメント。女性の活躍が認められないことは「アンフェアだ」と語り、この問題が周知されるまで声を上げ続けるとコメントしている。

今年のゴールデン・グローブ賞監督賞には、韓国映画「パラサイト 半地下の家族」のボン・ジュノ監督、「ジョーカー」のトッド・フィリップス監督、「1917命をかけた伝令」のサム・メンデス監督、「アイリッシュマン」のマーティン・スコセッシ監督、「ワンスアポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のクエンティン・タランティーノ監督の5人がノミネートされ、全員が男性だったことから業界内でも批判の声が上がっている。

セロンはFOXニュースで実際に起きたセクハラスキャンダルを描いた「スキャンダル」で実在する売れっ子キャスターを演じて主演女優賞にノミネートされている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)