高畑充希(27)主演の日本テレビ系連続ドラマ「同期のサクラ」(水曜午後10時)11日放送の第9話の平均視聴率が10・3%(関東地区)だったことが12日、ビデオリサーチの調べでわかった。

第1話は8・1%、第2話は9・5%、第3話は9・3%だった。第4話で11・5%、第5話で11・8%、第6話は11・7%、第7話は12・2%、第8話は10・8%を記録し5回続けて2桁に乗せていた。

高畑演じるサクラこと北野桜が、大手ゼネコン花村建設に入社し、故郷の離島に橋を架ける夢に向かっていくストーリー。周囲に忖度(そんたく)せずマイペースなサクラと同期入社の月村百合を橋本愛、木島葵を新田真剣佑、清水菊夫を竜星涼、土井蓮太郎を岡山天音が演じる。人事部の火野すみれを相武紗季、人事部長の黒川森雄を椎名桔平が演じる。物語は09年から1話1年、10話で10年分が描かれる。脚本の遊川和彦氏をはじめ、スタッフは同じ高畑主演で高視聴率を記録した同局17年ドラマ「過保護のカホコ」チームが制作している。

第9話でサクラが9カ月間の長い眠りからついに、目覚めた。知らせを受け病室に駆けつけた同期の4人は、意識の戻ったサクラとの再会に喜ぶ。そんな中、サクラは退職を引き延ばそうとしてくれた黒川の力も及ばず、自分が花村建設から解雇されたことを知る。かける言葉を見つけられない4人だが、「信じ合える仲間とたくさんの人を幸せにする建物を造る夢をかなえるために頑張る」と話すサクラ。その前向きな姿に、4人は以前のサクラが復活したことを感じていた。

数週間後、百合に付き添われ退院したサクラは、同期たちが折半して契約を延長してくれていた自分の部屋へ戻る。サクラは、百合が自分の経験を生かした託児所を作るために花村建設を辞めて起業しようか悩んでいると相談を受ける。

一方、リハビリの様子を見に来た葵と話したサクラは、副社長になった黒川の元で葵がバリバリ働いていることを知る。いまだにサクラに思いを寄せつつも百合との関係にけじめをつけたいと悩む葵にサクラはなんの助言もできない。

職を探すサクラは蓮太郎と共にかつて同期でよく集まった喫茶店の後にできたネットカフェへいく。仙台でボランティア活動をしている菊夫とネット電話で通話したサクラは、菊夫がNPOの代表になってほしいと頼まれて悩んでいることを知る。助けになりたいサクラだが、菊夫はバタバタと忙しそうな様子で電話は切れてしまう。蓮太郎は重責に悩む菊夫の気持ちがわかると話し、営業への異動を言い渡されたという蓮太郎は、設計を続けるために転職をしようか悩んでいたことをサクラに明かす。妻のすみれに相談した方がいいと話すサクラだが、蓮太郎はすみれに心配させたくないので秘密にして欲しいと頼む。

自分が眠っている間にそれぞれの人生に向き合い1歩先を行く同期たちをまぶしく感じるサクラ。その夜、履歴書を書いていたサクラのもとにすみれが様子を見にやってくる。蓮太郎の秘密をバラすまいと焦るサクラをお見通しのすみれは、うそがつけないサクラの就活がうまくいくか心配する。

そして、再び建設会社で働くためサクラの就活の日々が始まる。しかしすみれの心配通り、花村建設を解雇された経緯を正直に話すサクラは軒並み面接で落とされてしまう。貯金も底をつき、コンビニでアルバイトをしながら就活を続けるサクラだが、同期の悩みを聞こうと、鍋パーティーに誘う。当日、1人準備をするサクラの元に、同期から次々と欠席の連絡が。自分たちで問題を解決していく同期に無力感を覚え、ふるさとの島に帰ることを決意する。そこへ同期が集まり、サクラを説得する。就職活動を再開し、合格をもらうも、黒川が現れ、花村建設に戻らないかと誘われる。