女優ニコール・キッドマン(52)が、故郷オーストラリアの大規模火災で自宅が焼失の危機に直面していることが明らかになった。

米ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」で第77回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされているキッドマンは4日、前夜パーティーに出席した際に「ごめんなさい。オーストラリアで起きているすべてのことが気がかりで…」と語り、レッドカーペットで涙を流していたと米Usウィークリー誌などが報じた。

オーストラリアでは昨年9月から大規模な森林火災が続いているが、夫で歌手のキース・アーバンと共に所有する邸宅の近くまで火の手が迫っていることを知り、大きなショックを受けているという。夫妻はシドニー市内と郊外に2軒の家を所有しており、関係者によると授賞式に出席するためにオーストラリアからロサンゼルスに移動した直後に知らせを受けたという。

各地で続く山火事ですでに23人が死亡し、コアラなど野生動物にも多大な被害が出ており、昨年11月には俳優ラッセル・クロウの自宅も一部が焼失する被害に遭っている。

キッドマンとアーバンは消火活動を支援するために50万ドルを寄付したことを明かし、SNSでさらなる寄付を呼び掛けている。他にも歌手ピンクも50万ドルを寄付することを表明しており、同国出身の俳優ヒュー・ジャックマンや英王室のヘンリー王子とメーガン妃らもSNSで支援を訴えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)