ヘンリー王子とメーガン妃夫妻が8日、英国王室の“高位”王族としての地位を退く意思を表明するとともに、英国と北米を行き来しながら生活する予定であると発表した。

夫妻は公式インスタグラムで、2017年11月に婚約発表した際のツーショット写真とともに、「2人で何カ月も話し合った結果、今年は王室内での進歩的で新たな役割を確立するための移り変わりの年にすることにしました。“高位”王族としての地位を退くと同時に、経済的自立に努め、女王陛下を全面的にサポートし続けます」と発表。

さらに、「女王、イギリス連邦、慈善活動への義務を全うしつつ、英国と北米でバランスを取りながら生活する予定です。この地理的バランスが、息子に王室の伝統の大切さを教え、育てることを可能にすると同時に、私たち一家が、新たなチャリティー活動を含む人生の次の章にフォーカスする余裕も生まれます」と、決断の理由についても説明した。

次のステップについての詳細は、女王、チャールズ皇太子、ウィリアム王子らと協力していく中で発表していきたいとしている。

夫妻は昨年11月より6週間にわたり、メーガン妃が女優時代、ドラマの撮影で住んでいたカナダに滞在。夫妻が王室の伝統を破り、女王とクリスマスを過ごさず、カナダで過ごしたことから、王子と兄ウィリアム王子の確執のうわさに拍車がかかっていた。

折りしも8日付の英サン紙は、夫妻が王室メンバーとしての地位を捨て、カナダへ移住するのでは?とも報じていたが、その矢先の発表となった。(ニューヨーク=鹿目直子)