秋元康氏が総合プロデュースする劇団4ドル50セントの本西彩希帆(もとにし・さきほ=21)が、舞台「家族と呼ばないで」(29日初日、東京・築地本願寺ブディストホール)にメインキャストとして出演し、コメディーに初挑戦する。このほど都内の稽古場で日刊スポーツの取材に応じ、「親は偉大だな、と思える作品です」とアピールした。

結婚式場を舞台に、単純な恋愛ストーリーではない、さまざまな人間模様を描く。「家族への愛や思いやりがあふれています。この作品のお母さんのせりふは、まるで自分にも言われているような気持ちになって、涙が止まらなくなっちゃいます」と話した。

プロ野球オリックスなどで活躍した本西厚博氏(57)を父に持つ。今回は母や姉が観劇予定だといい「親って本当にすごいなと思わされる作品なので、見てもらった後に会うのはちょっと恥ずかしいですね」と笑った。

昨年はミュージカル「薄桜鬼 志譚」、舞台「暁のヨナ ~烽火の祈り編~」など多数の「2・5次元」作品に出演し、関係者の間でも評価がうなぎ上り。1年間の成長を、初のコメディー作品で形にするつもりだ。「稽古中に思わず笑ってしまっても、それをお芝居につなげていくことを学びました。今年も精いっぱい頑張って、もっとキャパシティーを大きくしたいです!」と誓った。【横山慧】

◆本西彩希帆(もとにし・さきほ)1998年(平10)5月27日、千葉県生まれ。保育士を目指す高校生だったが、ミュージカル「薄桜鬼」に憧れてエイベックスのオーディションに合格し、17年8月に劇団4ドル50セント旗揚げメンバーとしてお披露目。乃木坂46結成当初から西野七瀬の大ファン。158センチ。血液型AB。