90年代に映画「ホームアローン」などで一世を風靡(ふうび)した元子役マコーレー・カルキン(39)が、米エスクワイア誌インタビューで、友人だった故マイケル・ジャクソンさんによる性的虐待疑惑を改めて否定した。

黒いローブ姿で同誌の表紙を飾ったカルキンは、マイケルさんとの長年にわたる絆について語ったが、性的虐待を受けた子供たちの1人だったのではないか?との長年にわたる疑惑については、「まずは、この言葉から始めよう。言葉じゃなくて、これは事実だ。彼は絶対に、僕に何もしなかった」と、開口一番に一蹴。

さらに、「彼がそんなことをするのを見たことがない。特にこの瞬間、僕には何も隠す理由がない。彼はこの世にいないんだからね。今は話すのにいい時だし、何か世間に明かしたいことがあれば、僕も絶対に話すさ。でも、本当に何も見ていないんだ。彼は何もしなかった」と断固として否定した。

カルキンがマイケルさんを最後に見たのは15年前、2005年の性的虐待裁判に証人として召喚された時だったという。2人は裁判の休憩中に偶然、トイレで出会ったが、マイケルさんはこの時、「話さないほうがいい。君の証言に影響を与えたくないから」と言い、2人の間で小さな笑いが起きたという。

抱擁を交わして別れた2人だったが、マイケルさんは無罪判決となったその4年後、麻酔薬の過剰投与による事故で急死した。

カルキンは子役引退後、結婚、離婚、マリフアナ所持による逮捕などを経て、俳優復帰。バンド活動も行っていたが、一時は死亡説も流れた。2016年より俳優活動を本格的に再開し、昨年はコメディー映画「Changeland」に出演。今回のインタビューでは、恋人のブレンダ・ソングと子作りに挑戦中であることも明かした。

波乱万丈の人生について、「最悪だったけど、もっと悪い人生だってあり得る。僕の人生もそれほど悪くないんだって気づくのに、ずいぶんかかったけどね。今は満足してるよ」と語った。(ニューヨーク=鹿目直子)