キャンディーズ元メンバーの伊藤蘭(65)が15日、新宿文化センターで、コンサートツアー「My Bouquet & My Dear Candies!」の初日東京公演を行った。

昨年5月、ソロデビューアルバム「My Bouquet」を発売、翌6月には東京・大阪でソロコンサートを実施し、キャンディーズ解散コンサート以来41年ぶりの音楽活動を再開した。同ツアーはソロコンサートが好評のため実現。「1年もしないうちにまたツアーが出来て、展開の速さに追いついていない自分がいますが、決まったからにはみなさんが最高に楽しい時間を過ごせるように、精いっぱい歌っていきます」とアピールした。

ステージは伊藤の要望で、ニューヨークのソーホー地区をイメージしたセッティングとなった。スタッフからは「ちゃぶ台で『デンセンマン音頭』でもいいんですよ」と70年代に出演した人気バラエティー番組「みごろ! たべごろ! 笑いごろ!」の再現をすすめられたことを明かした。「あれはあれで楽しかったけど、その一線は越えられません」と笑った。

コンサート前半部では「Wink Wink」など昨年5月発売のアルバム収録曲で構成。後半は「年下の男の子」「微笑がえし」などキャンディーズ時代の曲を中心に歌唱した。ファンからは「蘭ちゃ~ん!」などとかけ声が飛んだ。最も盛り上がったのは「春一番」。「当時は悩みや葛藤があったけど、今は幸せな思い出しか残っていません。大切な仲間スーちゃん、ミキちゃんに心から感謝したいです」と元メンバーにふれると、会場から大声援が上がった。

約2時間で全22曲を披露し、1800人のファンを魅了した。同ツアー今日から大阪、名古屋、広島、福岡、香川、札幌、仙台を周り、4月16日に再び東京でツアーファイナルを迎える。