今年の吉本興業の養成所、NCS東京25期生のNo.1を決める「NSC大ライブ TOKYO 2020 決勝戦」が17日、東京・芝公園のメルパルクホールで行われた。

120組の同期の中から8組が決勝に進出。予選1位のお笑いコンビ、ゴヤが決勝1回戦、上位3組による優勝決定戦をぶっちぎりで制して優勝した。ツッコミの山路亮太郎(24)の回しに、ボケのBりょう(25)がボケまくって笑わせ、いずれも大きな笑いを取った。決勝1回戦では、デートで恋人がトイレに行っている間に勘定を済ませようとする山路に対し、Bりょうのボーイがボケまくり。優勝決定戦ではBりょうがバイト先で体験した「おばちゃんあるあるネタ」でボケまくった。

2人は早大のお笑いサークルで知り合い、コンビ結成4年目。山路は「この1カ月間、このライブのことしか考えていませんでした。でも、これからなので頑張ります」。Bりょうが「僕はネタを書いていないので、いっぱいバイトをこなしていました」と笑うと、山路は「お金をくれて、僕の生活の面倒を見てくれたわけじゃないんだから」とぼやいた。目標は「子供番組のMCをやること」で、千鳥に憧れている。

今回の優勝の副賞で、3月17日に吉本芸人史上最速となる単独ライブを東京・北沢タウンホールで開催することが決まった。山路は「(Bりょうに)バイトを辞めてもらって、2人でネタを考えたい」。Bりょうは「やっていけるめどが立ったらバイトを辞めたい。漫才だけで、飯が食べられるようになりたい。おじいちゃんになっても続けていけるコンビになりたい」と話した。

ゴヤというコンビ名は、作家ゴヤが由来のスペインの映画賞「ゴヤ賞」から。山路は「覚えてもらいやすい名前ということで付けました。スマホと悩みましたが、ゴヤでよかったです」と話した。