テレビ東京の定例社長会見が27日、東京・六本木の同局で行われ、小孫茂社長(68)が出席した。

小孫社長は、放送局という外部の出入りが激しい環境上「2月からウイルスが入ることを前提にして対応をとっている」と説明。17日には対策本部を設置し、在宅勤務や時差出勤を奨励し「より強い対応をとっている」とした。

また社長、役員はじめ可能な範囲で社員をグループ分けし、在宅勤務と出社を1週ずつ交代で行う体制を今日からスタートしたと発表。グループ企業の社員の半分がリモートワーク可能とし、「半分の出社社員で通常の業務をこなせると判断しました。全社休業は絶対に避けなければならない。これで経過を見たい」。

また「働き方改革を体験し、苦しい時ではあるが次への一歩を検証して、今後いいものは取り上げていきたい」と話した。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、各局公開収録を観客なしで行うなど対応をとっている。高野学編成局長は「昨日から、全ての番組において速やかに、当面は観客なしで収録を行う方向で進めている」と対応を語った。人混みでのロケ中止なども検討しているという。

社長会見も小孫社長、BSテレ東田村昭彦社長、高野学編成局長のみが出席。通常より出席者を減らして行われた。通常見学参加していた社員らは別室でモニター視聴するなど対応をとった。