女優広瀬すず(21)主演の映画「一度死んでみた」(浜崎慎治監督、20日公開)の“大ヒット祈願ミサ”が10日、東京・青山迎賓館で行われた。

出演者の広瀬、吉沢亮(26)、堤真一(55)が、祭壇の前に並んで牧師から「ペテロの手紙 第1章3節、4節」からの言葉を贈られた。牧師は「皆さんはイエス・キリストを十字架の上で死んだ人と思っていますが、クリスチャンは3日目によみがえったと信じています」と話した。

「一度-」は広瀬演じるデスメタルバンドのボーカルを務める女子大生の父親で、製薬会社社長の堤が“2日間だけ死ぬ薬”を飲んで巻き起こるコメディー。3人は聖書の上に手を置いて、祝福の言葉を受けると「アーメン」と、そろって祈りの言葉を口にした。

広瀬は「撮影したのが1年半くらい前なので、やっとかという気持ちもありつつ、コメディーが初めてなので見られたくないという気持ちもあり、複雑な気持ちです。周りの方がすごすぎたので、温かい気持ちで見ていただきたいなと思います。今、大変な時期なので、日本中に笑いが戻ればいいなと思います」と、コロナウイルス騒動の沈静化を口にした。

auのCM「三太郎」シリーズの演出で知られ、これが映画初監督の浜崎監督は「見たことのない広瀬すずがいると思います」と話した。

吉沢は「1年半前に撮ったものが、やっと公開になる。牧師さんがすてきな言葉をかけてくれたので、大丈夫だなと思う」。堤は「1年半前のことなので、ほぼ忘れている(笑い)。広瀬さんのお父さんをやる年になったんだなと思う。これくらいの子供がいてもおかしくない年なんだなと思う。55歳になりますが、うちの父親たちの世代だったら定年の年。僕、辞めます」とボケた。

広瀬は「牧師さんの言葉がきれい。劇中で汚い言葉を使っているので反省しています」。吉沢は「牧師さんの言葉がすてきすぎて、ただのコメディーだと思っていたのに、こんなに深い意味があったのかと思った」と振り返った。

浜崎監督は「広瀬さんのコメディエンヌとしての芝居に尽きる。さく裂してますから」。堤は「チャペルは、自分の結婚式以来。妻に指輪をはめようとして、うん? 何かが違う。リハーサルしたのに、うちのかみさん、右手の指をさしだしていた」と笑った。