俳優佐藤健(31)が主演し7月3日、8月7日に公開を予定していた映画「るろうに剣心」シリーズ最終章「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」(大友啓史監督)が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、21年のゴールデンウイークに公開が延期されることが27日、決まった。同日、配給のワーナー・ブラザース映画が発表した。

佐藤は「映画の公開を楽しみに待っていて下さった皆様に申し訳ない気持ちです。皆様が安心して映画館に足を運べる日が一日でも早く返ってくることを願うと共に、そのためにも今後も一歩一歩着実に歩みを進めていくことが大事だと感じています。そして来年の公開日をお互いに健康で迎え、必ずまたお会いしましょう。皆様の日々の幸せを祈っています」とコメントした。

大友監督は「緊急事態宣言以降スタジオが閉鎖され、すべての作業がストップしてしまい、それ以降も仕上げ作業や公開に至る様々な準備を行うことができませんでした。『エンタメ復活の狼煙を『るろうに剣心』で』という志でいただけにとても残念です。公開を心待ちにしてくださっていた皆さんには、申し訳ない思いでいっぱいです」と、コロナ禍で製作の停滞を余儀なくされていたことを明かした。その上で「新しい公開日に向けて、少しでもクオリティを高める努力をし、多くの方々に楽しんでいただけるような作品を創り上げ、満員の熱気溢れる劇場で観ていただくことが、私を含めスタッフ・キャスト一同の作品に懸けるゆるぎない思いです。アフターコロナの時代に、よりパワーアップした感動と勇気と希望をお届けできるよう、魂を込めて残りの仕上げ作業に取り組みたいと思いますので、『るろうに剣心最終章』をぜひ楽しみに待っていてください」(原文のまま)とコメントした。

「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」は、佐藤演じる伝説の剣客「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心の、これまで語られることのなかった、ほおにある十字傷の謎に迫る物語と、「京都大火編」で登場した宿敵・志々雄真実(藤原竜也)を裏で操るシリーズ最恐の敵・雪代縁(えにし)との戦いを描く。縁役を新田真剣佑、剣心の妻だった女性・雪代巴(ゆきしろ・ともえ)を有村架純が演じる。

◆るろうに剣心 漫画家・和月伸宏氏による剣客漫画で94~99年の約5年間、集英社の漫画誌「週刊少年ジャンプ」で連載。17年9月から続編「-明治剣客浪漫譚・北海道編-」が「ジャンプスクエア」で連載中だ。映画は「るろうに剣心」(12年8月)「同京都大火編」(14年8月)「同伝説の最期編」(同9月)の3作を公開し、累計興行収入125億円以上、観客動員980万人を突破。また。小説化やアニメ化などさまざまなメディアミックスが行われている。