NHK大阪放送局(大阪市中央区)は29日、「スカーレット」に出演した松下洸平(33)と桜庭ななみ(27)が初挑戦したリモートドラマ「ホーム・ノット・アローン」を30日深夜2時5分から全国放送すると発表し、松下と桜庭がコメントを寄せた。

新型コロナウイルスの影響で外出を自粛する2人がリモートで出会い、オンラインで距離を縮める物語。完全リモートで収録された2分間のショートドラマだ。18日から関西ローカルで6夜連続で放送され、23日には5話を編集した10分版も放送された。30日深夜の放送では、その10分版を放送予定。

在宅勤務中、1人暮らしのマンションのドアが壊れ、部屋に閉じこめられた田中くみ子(桜庭)は、修理業者と間違えて、見ず知らずの居酒屋の店長(松下)の自宅にテレビ電話をかけてしまう。

桜庭は「今回の自粛期間中に家で過ごしたみなさんが思ったことは、私の演じたくみ子だったり、松下さんが演じた常林さんと共感する部分もあると思うので、そういう人たちの気持ちを代弁し、世の中に伝えることができたのはすごくよかったです」と振り返った。

全国放送に向けて「全国の視聴者の皆さんには、このドラマを見て元気になっていただけたらと思います。リモートドラマならではの雰囲気やカメラのアングルも『新しいドラマ』として楽しんでほしいです」とコメントした。

一方の松下は「常林という人物と数日、向き合ってみて、ネガティブになることは簡単だけどポジティブになることが人生において大事なんだと、改めて感じました。そして同時に普通の暮らしがどれだけ尊いものなのか、これからも日々を大切に生きて行こうと思いました」と話した。

「10分のショートドラマの中にそれぞれの日常と出会いが詰まっている温かい作品になりましたのでぜひご覧ください。そして全国のみなさま、桜庭さんのファッションショーをお楽しみに」と呼びかけていた。