ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(44)が2日、新型コロナウイルスの感染拡大で自粛期間が続く中、苦境に陥ったひとり親への支援策第2弾として1日に設立した、養育費あんしん受取りサービスを行う新会社「株式会社 小さな一歩」で、ひとり親100人を正社員、アルバイトとして採用すると発表した。

募集は2日から14日までメールで受け付け、書類選考、面接を経て合否が決まる。同氏はツイッターを更新し「ひとり親の皆さま、僕たちと一緒に働きませんか? ひとり親が笑顔で働ける会社こそ、ひとり親を心から笑顔にできると思っています。養育費だけでなく、ひとり親の就業機会を増やすことも私たちのミッションです!」と呼び掛けた。

株式会社小さな一歩は、子供を抱えて離婚したひとり親が養育費を支払われていない場合、元パートナーに代わって養育費を支払う保証サービスを行う。養育費に関して書面の取り決めがある場合は、申し込むひとり親が公正証書などの書面をスマートフォンなどで撮影して同社に送り、折り返し郵送される確認書に押印、返送すれば、申し込みから3~7日程度で最初の支払いがスタートする。

書面での取り決めがない場合は、ひとり親が同社から郵送された確認書(委任状)に押印、返送すれば、同社の協力パートナーの弁護士が元パートナーに連絡(電話または郵送)を取り、就労状況や収入などを専門家が判断した上で「養育費お支払いプラン」を提案。合意を得た上で、申し込むひとり親も同じプランを確認、承諾すれば、プランの盛り込まれた公正証書(養育費の支払いプランが記された法的書面)を無償で作成し、支払いが始まる。

オープニングスタッフとして採用予定の100人の業務内容は、電話やメールでの申し込み、問い合わせへの対応などをメインとした、カスタマーサポートに関する業務全般となる。正社員は給与が月25万円で、勤務は午前8時から午後8時までのシフト制で勤務時間は8時間、休憩は1時間で年次有給休暇、夏季、年末年始の休暇もある。アルバイトは、1日3時間以上、週3日以上勤務できることが条件。時給は1500円からで、年次有給休暇もあるという。勤務地は東京になる。

前澤氏は「この事業を通じて、権利のあるすべてのひとり親のみなさまが、養育費を適正に受け取れる社会を目指します。ひとり親の事情や気持ちに寄り添えるのは、なんと言ってもひとり親の皆さまだと思います」と、同社の運営に、ひとり親の力が必要だと強調。その上で「皆さまの愛とパワーと経験を、たくさんの困っている同じひとり親のために、そして社会の課題解決のために使ってみませんか? 前澤と共に、小さな一歩を踏み出しましょう」(コメントは原文のまま)と呼び掛けた。