俳優古川雄大(32)が、24日放送のNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜午前8時)で、地上波の放送で歌声を初披露した。

古川は劇中で、主人公古山裕一(窪田正孝)の妻音(二階堂ふみ)の声楽の先生・御手洗清太郎を演じる。24日放送の第13週「スター発掘オーディション」で、御手洗は裕一の親友佐藤久志(山崎育三郎)が受ける「コロンブス専属新人歌手募集」のオーディションに参加するため上京し、久志の初対面にして最強のライバルとなる。

古川は、帝国劇場で主演を務めるなどミュージカル界の新プリンスとして名高いが、地上波で美声を披露したことはなかった。24日放送回ではオーディション当日が描かれ、古川演じる御手洗の熱く響く歌声が初披露された。

御手洗は、4月20日から同25日まで放送された第4週「君はるか」で初登場。豊橋に住む音が歌手になる夢をかなえるために訪ねた、海外から帰国した歌の先生で、音の目の前で激しく指揮をして「マーベラス!」「ファンタスティック!」などと英語で絶賛。音が「御手洗さん」「先生」などと呼び掛けると「ミュージックティーチャーと呼びなさい」と求めるなど、個性的なキャラクターが話題を呼んだ。

一方で、4月27日から5月2日まで放送された第5週「愛の狂騒曲」では、普段の明るい振る舞いとは裏腹に、自身のつらい過去を裕一(窪田正孝)に告白して涙を誘うなど、登場回数は少ないながらも強烈なインパクトを残した。

御手洗は、音が豊橋から上京して以降「エール」で、その姿が見られることはなかったが、再登場を望む声は多かった。「ミュージックティーチャー」改め「スター御手洗」として、物語に帰ってきた。