乃木坂46生田絵梨花(23)が11日、東京・日比谷のシアタークリエ舞台上で行われた生配信演劇に出演した。東宝演劇再開第1弾となるミュージカル2本立て配信プロジェクト「TOHO MUSICAL LAB.」で、俳優海宝直人(31)とともに、オリジナル作品「Happily Ever After」に登場した。

同プロジェクトは、今年3月以降、新型コロナウイルスの影響で休演を余儀なくされた同劇場を「LAB.(実験室)」に見立て、旬の若手劇作家やキャストと共に新作のミュージカルを届けるもの。「Happily-」は気鋭の劇作家根本宗子氏が脚本・演出を手がけ、清竜人(31)が音楽監督を務める。生田は願いを込めて眠りに入る少女役を演じ、海宝とともに楽曲を歌唱した。

生田は「皆さんもそうですし、私自身も出演舞台が中止になって、お客様もなかなか演劇を見られない中で、こういった実験的な試みに一員として参加できることがうれしいです」と話し、「私たちが今、この劇場空間を精いっぱい楽しむことが、劇場の魅力を伝える一歩になると思う。何より、このステージで歌ってお芝居ができるのがすごい楽しいです」と笑顔を見せた。

演劇の生配信に初挑戦する。スマートフォンやパソコンで見られるため、「(スマートフォンアプリなどの)通知をオフにしてもらって。見ている途中で通知が来ちゃうと、元の世界に戻っちゃうので」と笑った。海宝は「演劇だけでなく、映像作品だからこそできる部分にチャレンジしています」と話し、「劇場が息を吹き返す息づかいが描かれていると思う。明日への希望やポジティブな思いを持って見ていただきたいです」と伝えた。

配信では、オリジナル作品「CALL」と「Happily Ever After」を2本続けて上演した。「CALL」には高橋達成、田村芽実、妃海風らが出演。三浦直之氏が作詞・脚本・演出を手がけた。

終演後、生田は「お客様が客席にいらっしゃることを想像しながら演技をしました。やっぱり、ここにいてくれたらうれしいな、一緒に体感したいな、ということを今回を通して更に感じました」とコメント。海宝も「いつかお客様の前でもう一度演じてみたいと思いました」と話した。