新型コロナウイルスの感染で上演中止が続く宝塚歌劇で、宙組の人気スター桜木みなと主演の「オリエンタル・テイル『壮麗帝』」が14日、大阪市のシアター・ドラマシティで初日を迎えた。

観劇した兵庫・尼崎市在住の50代の男性は「待ちに待った公演だった」と喜んだ。「(桜木が)『奇跡の時間を共にすることができて幸せ』って言ってて、周りが泣いていた」と明かした。男性によると、他の出演者も泣いており、桜木も目を潤ませていたという。

最後はファンが総立ちで拍手をしたといい、男性は「記憶に残る貴重な公演でした」と満足した様子だった。

同公演は当初は3、4月に東京と大阪で上演予定だった。大阪・泉佐野市から来た60代の女性は「感無量でした。4月が中止になっていたから、無事に始まってよかった」と笑顔で語った。同劇場の感染予防対策について「座席が半分で、空気が循環してた」。女性の30代のめいも「換気もしてたし、体温もはかって、自分でチケットも切った」と話していた。

劇場の入り口には、感染予防対策を呼びかける看板が設置された。マスクの着用や消毒、検温などのほかに、会話を控えることや、飲食の不可、混雑の回避を呼びかけていた。

同公演は18日まで。