東京・竹芝の複合商業施設に開場した四季劇場「秋」のこけら落とし公演となるミュージカル「オペラ座の怪人」が24日、幕を開けた。

上演回数では1万回を超える「ライオンキング」や「キャッツ」に次いで、「オペラ座の怪人」は7200回と3位だけれど、劇団四季の節目には必ず「オペラ座」が上演された。

日本初演は88年だったが、その年は劇団四季の創立35周年にあたる。86年のロンドン初演を見た浅利慶太氏が35周年記念公演に「オペラ座」を上演したいと思い立ち、すぐに上演権を獲得し、日生劇場で5カ月のロングラン公演を果たした。「キャッツ」は83年に1年ロングランを達成しているが、会場は専用の仮設劇場だった。既存の劇場でのロングランは当時は画期的なことだった。

その後も、93年に札幌のJRシアターのこけら落としで上演されたのをはじめ、95年に大阪のMBS劇場、96年に福岡シティ劇場、97年に名古屋ミュージカル劇場のこけら落としには「オペラ座」は上演され、どこも100%に近い観客動員を記録している。

それだけ確かな集客力が期待できる演目ということでもある。ちなみに、初演時のコピーは「劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい。」。凄いミュージカルであることは、これまでの上演史が証明している。