歴代の愛車のかげにオンナあり-BS日テレのバラエティー「おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR,NO LIFE!」(土曜午後9時)では7日放送のゲストに歌手でタレントのグッチ裕三(68)を招いて、今までに乗ってきた愛車のエピソードを聞いた。愛車の話題もそこそこにグッチが“愛した人”で助手席に座った遍歴が明かされていった。

人生で最初にハンドルを握ったのは「ダットサン ブルーバード SSS」。18歳の自動車普通免許の取得はある女の子に会うための口実だった。自宅からわざわざ2時間かけて電車に乗っての教習所通いがたまらなく楽しかったという。「ガールフレンドが武蔵小金井に住んでいて、そのぞばに教習所があった。そこに行けば自動的に会えると思って」ちゃっかりデートも兼ねてウキウキしていたのだそうだ。

当時はバンドを結成して音楽で生きていこうと活動を始めた矢先。免許を取得して「SSS」を手に入れた。この車、彼女の兄さんと偶然同じ車種だった。その兄さんは「あの国民的ドラマ」に出演して「ラーメン店のオヤジ」役だった大御所-分かるかなぁ。ヒントは、強烈な個性からよくモノマネをされる名俳優ですよ。ただし、グッチいわくホレた彼女の名誉のためか「彼女はお母さん似」だったと主張した。

今回の収録では50年ぶりに実車した。「スピードを出すと、ガタガタ震えるんだよな」と、路面ととらえて揺れるハンドルワークに甘酸っぱい思い出も脳裏によみがえってきた。するとひとこと「毎日仕事で休みがないからさ」とポツリ。そのときのグッチの給料は「大学の新卒サラリーマンの初任給の約3倍」と聞かされた進行役の矢作兼(49)も度肝を抜かれた。

その後、グッチは35歳までオートバイに熱中して、その後ベンツに乗り換える。愛車の歴史は10台超なのだが、それぞれに歴史あり。結婚を決めたときも車との出合いがあったとか。詳しくは番組で生々しく語っている。

「おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR,NO LIFE!」は、車をこよなく愛するおぎやはぎが、女性自動車評論家の竹岡圭さんとともに車好きのゲストを迎えて、これまでに運転をしてきた車をなで回して、運転しながら車とゲストの半生を紹介する内容。「愛車遍歴を辿(たど)れば、その人の人生が見えてくる」が番組のキーワードとして繰り広げるカートークバラエティー番組だ。

2011年にスタートして放送回数は200回を超えている。