20日未明に前大脳動脈解離によるくも膜下出血、脳梗塞で都内の病院に入院した、お笑いコンビ「爆笑問題」の田中裕二(56)が27日、都内の病院を退院した。

1週間後にMRI等の再検査をする。

同日夕には所属事務所「タイタン」の公式ホームページで「無事退院いたしました」と報告した。「このたびは、お騒がせして申し訳ございません。妻の判断と医療関係者の迅速かつ適切な対応により、現在体調も良く、安定した状態に戻っておりますが、大事を取って1カ月ほどの休養を取らさせていただきます」と、すぐに救急車を呼んだ妻のタレント山口もえ(43)と治療に当たった病院関係者に感謝の言葉をつづった。そして「今後は、担当の先生と社長とが話し合い、その結果の指示のもと、復帰に向けて体調を整えてまいります」とコメントした。

タイタンの太田光代社長(56)は、日刊スポーツの取材に応え、退院時の田中の様子について「『冷たくて、スーッと入っていくものを食べたい』と言ってました」とアイスクリームを希望したことを明かした。「病名はすごいけど、今回は最初から大丈夫で、入院も長くならないと分かっていたから安心していました」と話した。

そして、田中が12年11月に伝染性単核球症による肝機能障害で入院した時のことを「あの時の方がきつかった。1週間と言われていたのが、結局2週間かかった」と振り返った。「あの時は新しく発売されたアイスクリームを食べたいと言っていたから、持って行きました。その後のラジオで『新しいアイスを食べ切れなかったのが悔しい』と言ってたくらいですから」と笑った。

田中のアイス好きについて「今、あれこれ言うと血圧が上がるといけないので言いません。1週間後に再検査をするんですけど、今後2週間は元々より血圧を下げる薬を飲んで、血圧管理をしなければなりませんので」と話した。

田中は20日午前2時ごろ、頭痛を訴え救急車で搬送。手術をすることはなく、入院して体調回復に努めていた。26日に最終的な検査を受けて、問題なしとされていた。昨年8月には新型コロナウイルスに感染して入院している。